店舗移動や昇進などで新しく管理薬剤師として働く方もたくさんいます。
皆さんは管理薬剤師の業務が出来ると自信をもって言えますか?
薬局業界は少し特殊で、管理職になるためのマネジメント研修などはほとんど行いません。勤務薬剤師の延長で昇進する会社が多いです。
しかも、いきなり店舗のトップに立つので、相談する相手がおらず、日々悩んでいる管理薬剤師も見てきました。
僕は一般薬剤師時代ラウンダーとして10人以上の管理薬剤師の元で仕事をしてきました。
そのなかでこの管理者のもとで二度と一緒に働きたくない!!と感じる方もいます。
そんな僕が感じた「良くない管理薬剤師」について記事にします。
・現在管理薬剤師をしているが、部下目線の考えを聞きたい人
・これから管理薬剤師になるが、どのように部下と接していいか分からない人
コイツの下で働きたくない!と思われないように準備しておきましょう!
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前提条件の確認

一言で部下と言っても、性別や年齢、雇用形態など様々です。
今回は僕個人の意見になります。それを踏まえて記事を読んで頂けると良いかと思います。
- 30代後半男性薬剤師
- 正規社員として10年以上勤務
- 現在のポジションは、薬局長補佐(No.2)
- 薬局業務に対して前向きで、店舗運営についても興味を持っている
- 詳しい資格や考えまで見て頂ける方はこちらのプロフィールを参照してください
ちなみに、管理薬剤師への打診は今まで何度かあったのですが、ワークライフバランスを重視して断っています。昇進を断れるって業界も珍しいですよね。
こんな管理薬剤師は嫌だ!!

「こんな管理薬剤師の元で働きたくない!」と私が思う項目は以下です。
- 店舗の方針を示してくれない
- 加算について理解していない
- 雑務以外の仕事を振らない
- 休みを取らない
- 数値目標にばかり意識が向いていている
以上5項目になります。一つずつなぜそう思うのかを説明していきます。
1.店舗の方針を示してくれない
薬局も一般企業同様、基本的には会社という組織の中にあります。多くの薬剤師は会社から給料を頂戴するいわゆるサラリーマンです。
会社の理念や目標を軸として、管理薬剤師が店舗ごとの方針を決めて、それに沿って一般薬剤師である自分たちが行動する。
というのが基本的な流れになるかと思います。
しかし、その中間である管理薬剤師が店舗の方針を決めないとどうなるか!?
何を頑張れば会社の評価につながるか明確にならないので、仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。特に出世欲や承認欲求の強いタイプだと、より顕著にその兆候が出る可能性があります。

薬局は患者さん第一に考えて働けばいいんじゃないの?

もちろん患者さんファーストは大切だよ!でも、その為にやれる事って色々あるよね
「患者さんの為になる行動」とひとことで言ってもできることはたくさんあります。
- 患者さん対応の為の時間をつくるために、店舗内の業務効率をはかる
- 薬剤師がやれる事を明確にするために、調剤報酬について理解を深める
- 見やすくかつ個別指導にも対応できる薬歴をかけるようにする
逆に利益をメインに追求している会社や管理者もいます。
自分のやりたい事と、会社がやりたい事がマッチしていればいいですが、ズレている場合もあります。管理薬剤師は、中間管理職です。上と下の目標や意見をつなぐことが仕事の一つだと僕は思います。
2.加算について理解していない
これは管理薬剤師に対してというより、保険薬局に勤めている薬剤師全般に言える事ですけど、調剤報酬について理解はしていますか?
特に、薬剤師がプラスαの仕事をして取れる加算についてです。

・・・・

今年の改定を機に、理解を深めようね
薬局の収益の大半は、調剤報酬を請求した結果、支払機関から支払われるお金です。つまり、調剤報酬を理解する事は、自分たちの給料の源泉を理解するという事です。
保険薬剤師ならば、基本的な事は理解しておくべきです。
管理薬剤師はさらに深い理解が必要だと感じます!
たとえば、令和4年度の改定では、服用薬剤調整支援料の加算実績の有無に応じて、とれる加算が新設されました。

このように、今後の薬局運営について、どの加算を意識する事が重要なのか、それを管理薬剤師が理解していないと部下に対して適切な評価が出来ません。
服用薬剤調整支援料をはじめ、ここ数回の改定で新設された対人業務の加算は、薬剤師が意識して算定しようと行動しないと取れない加算です。
その加算の重要性を管理薬剤師が理解し、加算を算定した部下を適切に評価してくれる事で、部下は承認欲求が満たされて、さらに頑張れるというものです!
3.雑務以外の仕事を振らない
管理薬剤師の仕事の一つに、「次の管理薬剤師の育成」という仕事があると個人的には思っています。
会社の機密上、管理職以上じゃないと係われない部分はしょうがないですが、それ以外の部分はむしろ部下に任せるべきです!(もちろん丸投げ放置はダメですが)
管理薬剤師の仕事に触れる事で、部下は新たな気づきを得られます。その結果、今まで何となく行っていた雑務に対しても違った目線から取り組めます。
たとえば、回転率や不動在庫について部下が意識すれば、備蓄医薬品を絞ったり、薬価を意識したり、他の店舗でも使用可能な薬なのか?など、金額の事も意識するようになります。
何も知らないまま管理薬剤師へ昇進する事はとても不安です。
業務の一部でも携わる事ができると、管理薬剤師へ昇進した時も自信をもって業務に取り組めるようになります。何より、重要な仕事を回されないという事は、自分は上司に信頼されていないと感じてしまいます。
もし部下の事を信頼しているのなら、仕事は振りましょう。
4.休みを取らない

責任者がいつでもいてくれるなら安心だし、何がダメなの?
店舗の責任者である管理薬剤師が休みを取らないという事は、部下である自分も休みがとりにくいです。管理者としての仕事が終わらず休日出勤までしている場合、その店舗は休日出勤しないと店が回らないようなシステムになっているという様な印象を部下が持ちます。

そんなブラックな環境なら管理薬剤師にはなりたくないな

そんな考えになっちゃうよね。離職にもつながるから管理者もしっかり休まないとね
さらに、常に上司がいる事で、クレーム対応などのイレギュラー時に部下が対応する機会が少なくなります。
現在私は薬局長補佐の立場なので、薬局長がいない日はクレーム対応も行います。自分以外のスタッフが起因となる場合や、患者さんの勘違いによる理不尽な場合など、対応に悪戦苦闘する場合が多いです(-_-;)
でも、直接対応する事で、学べることも多いです!
患者さんは薬局のどんな所を見ているのか、どんな考えで行動しているかなど知る事は今後の薬剤師人生にとっても有意義な物なるかと思います。
5.数値目標にばかり意識が向いている
1番でもお伝えしたように、薬剤師の多くは普通のサラリーマンです。そして管理薬剤師も同様にサラリーマンです。
会社からノルマや目標を示されているかと思いますが、数値目標に意識が向きすぎていませんか?
加算を取れ!かかりつけ患者を増やせ!新規在宅を増やせ!残業はするな!etc・・
会社の利益を増やすことはサラリーマンとして大事な事ですが、薬局業務は数値では表せない仕事も多いです。
管理薬剤師もプレーヤーとして働いているので分かっているはずなのに、会社から数値目標を示されると、ついそちらを意識しすぎてしまう方もいます。自分の直接的な評価につながるので余計意識してしまうのだと思います。
よくよく考えてください。
頭ごなしに数字の事ばかり言われたらあなたはやる気になりますか?そんな状況で数値では表せない大切な仕事をがんばろう!って気になりますか?
なぜその数値目標が大切なのか?その理由を説明するとともに、数値では表せない仕事に関してもしっかりと評価してくれると、やる気アップにもつながります。
結果、薬局全体として利益・職員満足度共に向上すると思います。
番外編
管理薬剤師というより、上司として嫌だと感じたことを少しだけ紹介
「今までこうだった」とか、「考えとくね」でそのまま放置。そんな事が続くと意見を言う気にもならなくなるし、上司に対する不信感が増すだけでした。
そもそもネガティブな発言は周りに対して良い印象を与えます。上司が自分の会社や上層部に対して愚痴ばかり言ってるのを聞くのは苦痛でしかないです。
【まとめ】管理薬剤師は店舗の責任者。店舗が円滑にまわるかどうかはあなた次第
今回、この記事を執筆してて、逆に自分の描く理想の上司像はこれなんだなって感じました↓
- 店舗としての明確な目標(指針)を示してくれる
- 部下を信頼して、仕事を振る(丸投げではない)
- 数値では表せない業務もしっかりと見ていて、評価してくれる
- 部下の意見をしっかりと受け止め、返答してくれる
私も管理薬剤師として働く可能性は十分にあります。(2023年4月から管理薬剤師になりました)
そうなった時にこの記事を見返して、自分が思うダメな管理薬剤師にならない様に気を付けようと思います!
管理薬剤師になると法律で副業に制限がかかってしまい、最悪免許取り消しなどの罰則もあります。管理薬剤師になったらこちらの記事も読んでください↓

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