こんにちは、管理人で薬局薬剤師をしているヒューズです🐴
薬局薬剤師をしていると、数年で「管理薬剤師」へと昇進する方が多いです。
最初はやる気と気合いに満ちて行動していることでしょう。
でも、ふとした時にこんな疑問を抱いたことないですか?
自分は部下をマネジメントできているのだろうか・・
自分のマネジメント方法は合っているだろうか・・
そんな不安がでるのは当たり前かと思います。
一般的な企業の昇進は、係長→課長→部長と上司からのフォローを受けながら徐々にマネジメントを学びます。
しかし薬剤師の昇進は、ヒラの立場からいきなり店舗のトップである管理薬剤師です。
マネジメント研修が充実している薬局グループは少ないです。
日本には何万という薬局があり、その数だけ管理薬剤師がいます。
その多くがマネジメントについて無知な状態で仕事をしている。
なんだか少しコワイと思いませんか?
見方を変えれば、マネジメント力のある人材は薬局にとっては貴重な存在です。
薬局でのマネジメント力を鍛えるためのおススメ書籍を見つけたので、記事にまとめました!
- 薬局での部下とのかかわり方
- 効率的なマネジメント方法
- 部下へ声掛けするタイミング
- 管理薬剤師になったばかりの人
- 部下のマネジメントに悩んでいる人
- 面談などする時間がとれない人
そもそも3分間コーチってなに?
本書の「はじめに」の中に書かれている事を引用しますね
〈三分間コーチ〉は、今すぐ可能なマネジメント手法として考えられました。一回に三分ぐらい、コーチとして部下と話す、というマネジャーにも部下にも負荷のかからない関わり方、そして、お互いに効果の上がる方法として考案され、実際に試され、効果を上げている方法です。マネジメントの手法については多々述べられていますが、どこで、どう使ったらいいのか判断に困るものが少なくありません。これに対し、〈三分間コーチ〉は、次の〈二つの時間〉をとることを最優先させた、きわめてシンプルなマネジメント手法です。 ひとつは、部下について考える時間をとる。 もうひとつは、部下と的を絞った短い会話をする ための時間をとる。 三分がむずかしいのであれば、一分でもいい。とにかく部下と関わる時間をつくることを最優先させたマネジメント手法です。
伊藤守. 3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術
つまり、コーチングを活用したマネジメント術の一つってことだね!
本書に書いてあるポイントは、以下の2つの事を実践するだけです。
- 部下とコミュニケーションをとる時間をつくる
- 部下について考える時間をつくる
管理薬剤師はマネジメント以外にも投薬など一般業務もこなさないといけません。
そんな時間の少ない管理薬剤師におススメのマネジメント方法です。
書籍の内容に触れつつ、薬局業務への活用方法について解説していきます。
この記事を読んでいただき、部下に対するかかわり方の参考になればうれしいです。
m3.comに無料登録で最大3000円相当もらえる!
薬剤師なら登録しないと損です!
- 最新医療ニュースが得られる
- m3でしか読めない限定コラム
- 薬剤師のコミュニティで交流できる
- 転職・開業など役立つ情報やサービスも提供
- 薬剤師のポイ活に最適!
本ページにはプロモーションが含まれています。
書籍の感想
この書籍は、効果的に部下を育成するために、どのような場面で、どのように上司が関わると良いのか?
という事が学べる本でした。
どんなに会社のビジョンがすごくても、どんなに素晴らしいシステムを構築しても、それを扱うのは人間です。
そして、人間はロボットでは無いので、感情もあるし、欲求もあります。
どうやったら部下が自発的に情熱を傾けて仕事に取り組んでくれるのか。
その情熱を引き出すのが上司の役割です。
そのためには人間(部下)を知り、どう接すればよいのか考える必要があります。
本書では以下のようなことが具体例を出しながら書かれています。
- 部下がどのような場面のときに、上司はどんな風に関われば良いか。
- 直接会話などしていないときは、上司はどんなことを意識して過ごせばいいのか。
- お互いにとってどんな効果が期待できるか
本書のサブタイトルにもありますが、初めて部下を持った方にお勧めの一冊だと思います。
【実践】3分間コーチの具体的な方法
ここでは、具体的な方法について本書の内容を紹介していきます。
やる事はとても単純で、以下の2つの時間をつくるだけです。
- 部下とコミュニケーションをとる時間をつくる
- 部下について考える時間をつくる
え?たったこれだけなんですか?
基本的にはたったこれだけです。
本書の中では具体的な方法として以下の内容をあげています。
- どうやって声をかけるのか
- 効果的な場面はいつか
- どうやって部下に話させるのか
しかし、上記の2つの時間をつくる事ができれば、自然とできるようになるはずです。
少しだけ追加で説明していきます。
1. 部下とコミュニケーションをとる時間をつくる
意識して部下とコミュニケーションをとる時間をつくることは重要になります。
なぜなら、薬局では部下と1対1で会話する時間がなかなか取れないからです。
薬局の仕事は、早番・遅番などあって出勤や退勤の時間がバラバラ。
勤務中も休憩中も常に周りにスタッフがいたり、患者さんがいたりしてゆっくり会話できないですよね。
店舗内の人間関係の不具合や、部下に対する不満を感じてませんか?
不満を口にする前に、スタッフ一人一人とコミュニケーションがとれていたか見直してみましょう。
本書のタイトル通り、「まずは3分」部下のために時間をつくりましょう。
意識してコミュニケーションをとる時間をつくる。
それだけで、相手は親密感を抱いてくれるはずです。
2. 部下について考える時間をつくる
部下と1対1で話すって何を話せばいいの??話す事無いよ・・
本当に話す事は無いのかな?
部下と良好な関係をつくるためには、部下について考える時間をつくりましょう。
あなたは自分の部下の誕生日や家族構成など、基本的な情報は知っていますか?
何を大切にしているか、今後どうなっていきたいかなど気にしたことはありますか?
例えば薬局業務なら、働くモチベーションは人それぞれです。
- かかりつけ患者さんを増やしたり、在宅など薬局の外で活動したい
- いろんな店舗にいって、いろんな診療科の薬に触れたい
- 管理薬剤師になって、将来的には独立したい
それに加えて、プライベートに関わる内容もあります。
- どんな価値観を持っているのか
- どんなことに喜んだり、怒ったりするのか
- 自分の強みや弱みは理解しているのか
少しずつ部下に対して興味が出てきましたか?
部下に対する質問リストを作って、自分なりに考えてみましょう。
そして、聞けそうなら直接部下に興味をもって質問してください。
部下について考えることは、部下を大切にすることにつながります。
確かに、普段から相手の事考えて入れば、突然1対1になっても大丈夫そう♪
3. 繰り返すことで得られる効果
- 部下とコミュニケーションをとる時間をつくる
- 部下について考える時間をつくる
1と2が繰り返し行えるようになると、部下と定期的にコミュニケーションをとる習慣ができます。
次のステップとして、個人目標やチームワークついてなど、的を絞った会話を行いましょう。
1回目の会話で現状を確認→次の3分間で振り返る→そしてまた次にやることを考える。
このように現在進行形で会話を続けていきます。
これを繰り返すことは、まとめた1時間の面談よりも効果的です!!
なぜなら、その会話と会話には「間」が生じます。
その「間」は自問自答(セルフトーク)を行ったり、実際に行動したりする時間になります。
つまり
会話で気づきを得る→セルフトーク→考えを実践する→振り返り→次の会話
という一つの流れができます。
これは半年や1年に一回の面談では難しいです。
さらに副次的な効果として、セルフトークを行う癖がつくので現場判断が早くなります。
その結果、実行される量とスピートが増します。
3分間コーチってすごいね!!早速今すぐ取り掛かろう!おーい○○くーん!!
いい意気込みだね!でも、少しだけ注意事項も説明するから待っててね。
3分間コーチを行う上での注意事項
3分間コーチはとても有効な方法ですが、話すタイミングや上司側の話し方に注意が必要です。
部下一人一人タイプが違うように、話しかける最適なタイミングは人それぞれです。
例えば新しい仕事を行う際、行動を起こす前に声をかけた方がよい部下と行動した後に声をかけた方がよい部下がいます。
状況や部下のタイプによって声掛けの内容は以下の様に変わります。
- 不安でなかなか行動に移せない部下には、行動を起こすために声をかける
- 行動した結果、順調に行っていると勘違いしているときに、フィードバックを促すために声をかける
常に部下を観察して、必要なタイミングを見逃さないようにしましょう!
上司側の話し方についても注意が必要です。
「はい」と答えられる質問ばかりしたり、自分の意見を通そうとしたりする発言はNGよくありません。
それが続くと、部下は自分の意見を言ってくれなくなります。
部下が上司に対して気を遣うのは当たり前です。
上司が自分の意見ばかり言っては、何も言えなくなってしまいます。
コーチングを行うときは、出来るだけ対等な関係で会話ができるように心がけましょう。
【まとめ】部下との時間をつくろう
調剤薬局の仕事は対物から対人へとシフトしています。
自分から積極的に行動を起こさないと薬局の売上である加算はとりにくい状況になっています。
そんな中、会社から一方的に与えられた目標に向かって業務を行う薬剤師がどの程度いるのでしょうか?
中間管理職である管理薬剤師は、上と現場の溝を埋めるのが仕事です。
会社のビジョンや方針を上手に部下に伝えて、目標に向かわせ続ける能力がもとめらます。
そのための有効なマネジメント術の一つとして、「3分間コーチ」があります!
具体的な方法としてはこの2ステップのみ。
- 部下とコミュニケーションをとる時間をつくる
- 部下について考える時間をつくる
忙しい薬局業務でも隙間時間はつくれるはずです。
- 朝の出勤直後の時間
- 昼休憩中の落ち着いた時間
- 外来終了後の締め作業中の時間
ちょっとした隙間時間を上手に活用して、自発的に行動できる部下を育てられる管理薬剤師になりましょう♪
より具体的な方法や詳細な内容について学びたいかたは、ぜひ本書を手に取って読んでください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^^)/
☆宣伝☆
公式LINEも運用しております。
ブログ記事更新や、薬剤師向けのkindle書籍の紹介、オンライン相談なども行っております。
良かったら覗いてみてください→https://lin.ee/5cPZIzx