本日はタイトルの書籍「目標達成の神業」について、本書の内容に触れつつ、読んだ感想と本書のメインテーマである「コーチングとは?」について書きました。
さらにコーチングを薬局業務にどう活用していくのか!?について記事にしていきます。
本書の作者である馬場啓介氏は、複数のコーチングスクールを運営しながら、全国、世界数ヶ国に2000名以上の認定コーチを輩出し、4万人以上の方々にコーチングを提供してきた実績のある方です。
本書が気になっている方はもちろん、コーチングって何??という方や、
以下のような薬局業務や人生に悩みを抱えている方にとって一つの解決策になるかと思います。
- 管理薬剤師になったばかりで、どうスタッフを指導していけば良いかわからない。
- 服薬指導しても、自分の言葉が患者さんに届いている気がしない。
- 自分の人生で何をしたいのかわからない。
ぜひ、最後までお読みください!それではどうぞ♪
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前半パートとして、書籍を読んだ感想と、重要だと感じた点について触れていきたいと思います♪
読んだ感想
まず、この書籍は「コーチング」を学ぶことのできる本です。
「コーチング」とは、対話を通して相手の自主性を促し、本当に望む目的地へ進むためのサポートをする事です。
その為に相手の言葉に耳を傾け(傾聴)、考えを否定せず(承認)、内面にある本当の悩みや希望を共有し、
時に問いかけを行い(質問)、一緒に前に進むための技術です。
コーチって、野球とかテニスのようなスポーツの世界だけだと思っていました。
コーチングはスポーツ以外の世界にもリーダーやマネージャーにとって必要な技術だよ♪
あのマイクロソフトのビルゲイツも、すべての人にコーチは必要だと言ってるんだ。
本書はストーリー仕立てになっています。
ホテルでアルバイトしている青年とその上司でありシングルマザーの女性の二人が「世界一のコーチ」と出会い、そしてその世界一のコーチに弟子入りをして、自身もプロコーチを目指す!
という実話を基にしたストーリーです。
会話のシーンも多く、ページ数も200ページ程度なので、本が苦手な方でも読みやすく面白い書籍だと思います。
自分は、ストーリーの面白さに魅了されて、1日で一気に1周目を読みました!
読書が苦手な私でも読みやすそう♪
本書の中には、自分自身の事について考えさせられるシーンがたくさんあります。
これまでの人生を振り返ったり、めっちゃいい事が書いてある部分をメモしたりと、2周目は1週間くらいかけてじっくり読みました。
これ一冊でコーチングのすべてを理解できる!というものではありません。
コーチングを行う上で大切な考え方や心の在り方を教えてくれる一冊になっていると思っています。
これからコーチングを勉強したいって考えている人や、子育て中の方、誰かに何かを指導・教育する立場にある方にぜひ読んで欲しい書籍です☆
本書から読み解くコーチングとは?
本書には以下の様に、コーチングについて語っている部分がいくつもあります。
・コーチングという技術は、本来大切な人がいる人は誰もが学ぶべきもの
・コーチングとは、相手を誰よりも応援して、笑顔にできる仕事
・コーチとは世界一深い愛が試される職業
・コーチの役割は、魚を与えたり、魚の釣り方を教えるのではなく魚の釣り方を学びたい!という意識に変えてあげる事
・コーチがする事はクライアントがより良い状態になる事をサポートする事
目標達成の神業より
さらに、コーチに大切な事としては以下のことが書かれています。
- コーチである自分を信じ、コーチになりきる事
- クライアントである相手を、本人以上に信じる事
- クライアントのコアドライブを一緒に探す事
コアドライブ??
本書で使用している言葉ですが、その人の「軸」となる考え方や思いの事です。
「信念」・「価値観」という表現だとわかりやすいですかね。
なんか難しいね。どうやってその人の「軸」を探すの?
そこがコーチとしての腕の見せ所だよ☆相手の事を心の底から知りたいと思って観察し、5次元の質問をして、相手自身に気づいてもらうんだ!
5次元の質問??ドラえもんのポケットよりすごいアイテム??
アイテムとかじゃ無いよw
過去から現在までの時間軸を意識したり、仮定の話をして、より相手に深く考えてもらうようにするんだ。「もし〇〇していないとしたら、あなたは何をしてますか?」みたいなね♪
コーチングを行う事で、自分のコアドライブを理解する事ができます。
自分のコアドライブ、つまり「軸」がはっきりすると、やりたい事が明確になり、より自主的に行動できるようになります。
- 今の仕事は嫌いじゃないけど、なんとなく楽しくない。
- 自分の子供に対してどう接していいか分からない。
- 何をしても三日坊主で続かない。
という方は、もしかしたら自分のコアドライブに気づいないのかもしれません。
「すべての人にコーチは必要です。
私たちには、フィードバックをしてくれる人が必要なのです。
私たちは、フィードバックを受ける事で向上するのです。」 byビルゲイツ
目標達成の神業より引用
と、世界一の富豪も言ってます。自分の為に、家族や子供の為に、職場の人間関係の為に、コーチングという技術の必要性を感じられたでしょうか?
以上、本書の内容を踏まえて、コーチングの技術をどのように薬局業務に活用していくか?を後半バートでお伝えしていきます♪
さて、本書の内容とコーチングについて前半で触れてきました。
まだ半信半疑だったり、どうすれば良いか分からなかったりするかと思います。
後半はコーチングという技術がどのように薬局業務に活かせるかについて具体的にお伝えしていこうかと思います。
自分自身の働き方に活かす
「コーチング」は自分自身にも行う事もできます(セルフコーチングと言います)。
自分自身に問いかけ、自分の内側にある「コアドライブ」、つまり自分の「軸となる考え」に気づけば、何をしたいのか!が明確になってきます。
薬局薬剤師の仕事はやる事が増えて、責任が問われるようになっています。
- 在宅やかかりつけなど、対人業務にやりがいを感じるのか
- 深い医療知識を持ち、同僚から頼りにされることに喜びを感じるのか
- 健康サポート薬局のように、地域の方が喜ぶ事にやりがいを感じるのか
もしかすると、薬剤師という仕事は自分にとって大切な仕事では無い可能性すらあります!
薬剤師の働き方も多様化の時代だと感じています。
製薬会社・DS・病院・薬局以外にも、様々な分野で薬剤師が必要とされています。
もしくは医療系のWebライターや保険の代理店など、他業種に行っても良いと思います。
薬学部を卒業すると、「薬剤師」にならないといけないって思っちゃう人がいるけど、
薬剤師にもなれる理系大学卒!ってだけ。あなたは何にでもなれますよ♪
まずは自分はどんな事にやりがいを感じるか?それをセルフコーチングを通して見つけてみましょう♪
自分自身で行うのが難しいと思う方は、コーチを付けるのもとても良い選択だと思います!
服薬指導に活かす
先ほどは、自分自身の働き方についてでしたが、今度は対患者さんについて考えていきましょう。
薬局薬剤師の仕事は、かかりつけ薬剤師や在宅をはじめ、対人業務にドンドンシフトしていってます。
そのような時代の流れでは、素早く数をこなす薬剤師よりも、患者さんに信頼され、頼られる薬剤師が求められています。
では、どうすれば患者さんに頼りにされるのか?そのためにコーチングの技術を活かしましょう!
どうやってコーチングを活用するの?
服薬指導の時に、聞き方を少し変えるんだ。
具体的には指導するのではなく、問いかける。だよ
??????
もし、高血圧を指摘されて、薬を飲み始める人がいたら、どんな服薬指導する?
薬の説明と、塩分を控えて運動するように指導します。
模範的な回答だけど、それで一体どれだけの人が生活習慣を変えるかな?
もしかしたら自分なりに減塩や運動を頑張っているかもしれないよ
確かに、「そんなことわかってるよ!」反発したくなっちゃうかも・・
どうすればいいの?
そこで、相手に問いかけるんだ!
- なんで血圧があがったと思いますか?
- どうすればこの血圧は下がると思いますか?
- この薬を中止できるようになりたいですか?それとも薬を続けても構わないですか?
- 高血圧が続くとどうなってしまうと思いますか?
など、なぜこうなってしまったのか、自分はどうしたいかを患者さん自身に考えてもらいます。
ある程度の信頼関係や治療に対する前向きな意識が無いと効果が弱い場合もありますが、薬剤師が一方的に伝えるよりは効果は期待できると思います。
今月は○○を頑張ってみます!次回楽しみにしててください!
と言ってもらえたら大成功です!!
がっつり患者さんのハートを掴んで、かかりつけとして継続的にフォローしていきましょう♪
薬局マネジメントに活かす
自分自身、患者さん、ときたら、最後は職場の仲間に対してです。
中堅薬剤師の多くは、管理薬剤師として店舗をまとめているかと思います。
あなたは店舗を上手くまとめる事ができていますか?
嫌われるのが嫌で、雑務を自分で全部行っていたり、反対に強く指導しすぎて、ギクシャクしてしまったりと、どちらも薬局運営にとってはよくない状態だと思います。
自分自身の働き方の所でも触れましたが、薬剤師のやる事や責任も増えていて、働き方も多様です。
部下や同僚がどんな気持ちで働いており、どんな事にやりがいを感じているか理解していますか?
そして、薬剤師を支えている事務さんについてはどうですか?
事務さんにとって薬局というのは数ある仕事の一つの選択肢でしかないです。
なんとなく、ずっと薬局の事務をしてくれる前提で接していないですか?
事務さんたちの可能性は、もしかしたら我々薬剤師よりもずっと幅広いかもしれません。
事務さんが自主的に行動する事で薬局の雰囲気はガラッと変わると思っています。
では、そのためにどうするか?
そうです、やる事は同じです。
相手の話を聞いて、認めて、問いかけて、コーチングを通して「軸」を一緒に探すのです。
半期や1年に1度の面談では足りません。1日3分でも良いので、問いかけをしてみましょう♪
コーチという職業は、まだまだ日本ではメジャーではないと感じています。
しかし、コーチングという技術はどの場面でも使えると思います。
書籍でも言っているように、コーチングは、大切な人がいる方には必須の技術だと思います!!
今回紹介した「目標達成の神業」という書籍は、コーチングって何?っていう初心者の方にお勧めの書籍です。
ぜひ読んでみてください♪
今回、自分の本業である薬局業務にどう活用するかも記事にさせてもらいました。
参考になりましたでしょうか?
薬局薬剤師という職業は特殊です。
他人に指導をする仕事なのに、その指導の仕方を一切習わずに現場に入ります。
管理薬剤師になった時も、会社によってはマネジメントについて何も研修が無い場合もあります。
患者さんに信頼され、薬局スタッフが自主的に行動できる。
そんな素晴らしい職場を作りたいとおもいませんか?
その第一歩として「コーチング」を学ぶことをおススメします♪
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