アゲヤク！！ 
もっと時間が欲しいと感じたことは誰しも一度はあるかと思います。
家族みんなでお出かけしたり、自分だけの時間をゆっくり過ごしたり。
特に子育て奮闘中のママは時間がいくらあっても足りませんよね。
我が家も2人のやんちゃ男児の子育てに毎日奮闘中です。
正社員以外にパートや時短勤務など、忙しいママ薬剤師にはさまざまな働き方があります。
薬剤師は時給単価が高く、フルタイム正社員以外でもそこそこ稼げますからね！
いくつかある選択肢の中で、派遣薬剤師は考えたことはありますか？
派遣はパートよりも時給単価が高く、労働時間を減らしても収入はほとんど変わりません。しっかり稼ぎつつ、家族との時間や自分の自由な時間を増やしたい方におすすめの選択肢です。
でも派遣さんって扱いがひどいって聞いたことあるけど、、
今回の記事は、正社員から週4勤務の派遣薬剤師になったママ薬剤師にインタビューして作成しました。
この記事を読むだけで、ママで派遣薬剤師をやっている方のリアルな声が分かります。
・本当に派遣薬剤師の扱いはひどいのか
・派遣薬剤師と正社員の業務内容の違い
・ぶっちゃけ派遣薬剤師の報酬はいくら？
記事の後半には、実際に活用した転職エージェントについて教えてもらいました。
派遣を考えている方だけでなく、正社員として働いている方にも参考になる内容がたくさんあります。ぜひ最後までご覧ください。
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ママ薬剤師の家族構成・略歴・基本プロフィール
インタビューさせてもらった方の紹介です。
Twitter上では「まる@週休3日薬剤師×ライター」という名前で活動されています。
よろしくお願いします！
- 性別：女性
- 地域：雪の多い地域(日本海)
- 年代：30代半ば
- 家庭：パート勤務の夫と小学生になった息子と３人暮らし。一家の大黒柱。
新卒で病院勤務
→結婚を機に引っ越し&薬局へ転職
→２年目で管理薬剤師へ。産休・育休を経て時短で管薬復帰。
→夫の退職を機に年収UPするため転職活動。
→年収同等で管理薬剤師から一般薬剤師へ、副業模索開始。
→副業時間の確保、息子と休みを合わせるため再び転職活動。
→派遣薬剤師で平日4日勤務。(イマココ)
小学生になるお子さんを育てつつ、副業にもチャレンジして家族を支えている頑張りママさんです。
このあとのぶっちゃけ質問にもこころよく答えてくれました！
【質問1】なぜ正社員ではなく週4派遣薬剤師を選んだのか？
家族の大黒柱としてある程度の収入は必要です。しかし私の価値観と向き合った結果、私の理想の働き方は週４０時間勤務ではないと気づきました。
小学生になった息子と休みを合わせるために土日祝は働きたくない…
私が子供のころを思い出したら、親と遊んでくれるのもあと数年だと気づき、息子とすごせる今を大切にしたいと思いました。
一方で私の時間や副業を育てる時間も欲しかったため、平日４日勤務を希望しました。
働き方は正社員・パート・派遣など正直どれでもよかったです。条件に合う求人がパートか派遣しかなく、より高時給な派遣に決めました。
派遣になるって決めた時に悩みは無かったの？
派遣薬剤師だと数ヶ月の有期契約であることや、裁量権がなく派遣先の指示に従う必要があるのでは？という悩みがありました。
1つ目の有期契約の問題は、パートの求人は多くあるので多少時給が低くなってもパートになるという選択は十分可能だと感じました。
2つ目の裁量権がなくなることの悩みは、裁量権がなくても上手く働けるようになりたいと思っていたため、一定期間で勤務先を選べる派遣の働き方は、むしろ私の理想に近いものでした。
家庭と仕事（収入）のバランスを考えた結果なんですね！
【質問2】週4派遣薬剤師になって変わったことは？
週4派遣薬剤師になってどのように変わったのか「仕事内容」と「プライベート」の2つに分けて聞きました。
仕事内容の変化
配属先の店舗によるので、一例としてみていただければと思います。
現在の勤務先では、投薬・調剤は社員やパートさんと平等にローテーションしています。正直なところ、投薬ばっかりになるだろうと覚悟していたのでとても意外でした。
ドクターの処方意図や適応外処方について教えてもらったり、昼の勉強会にも参加させてもらえたりしました。
お弁当ももらえました！！
はじめて使う電子薬歴メーカーでしたが、丁寧に使い方を教えてもらえたので困ることはなかったです。
派遣勤務は契約で業務内容が決まっており、私の場合は、開店前の掃除や閉店後の片付けをしなくてよいです。もちろん、在庫管理・発注業務もありません。
調剤がない時間は予製をしています。店舗の雰囲気は良く、薬剤師さんや事務さんとのお話も楽しいです。
昼休みも６０分きっちりとれますし外出も可能です。
残業は拒否することもできますが、今はぴったり定時に帰りたいと思っていないので受け入れています。派遣会社の規定で1分単位で残業代が付きます。1ヶ月勤務してみて残業は平均して1日20分程度でした。
派遣さんは業務内容が決まっているのは知りませんでした！
プライベートの変化
今までは職場の近さを優先していたので、通勤時間は伸びました。
しかし、息子が小学生になり送迎がなくなったことや残業時間が減ったことで、在宅時間はあまり変わらずよかったと思っています。
以下のように平日の1日休みはとっても自由にすごせています。
- 自身のブログ記事を作成（まるさんが運営しているブログはこちら）
- 副業であるWebライターの仕事
- オンラインコミュニティのオフ会に参加
- 育児を気にせず友達と食事
以前と比べて平日に疲れがたまりにくく、土日に息子と思い切り遊べることも増えました！！
【質問3】正社員から週4派遣薬剤師になってぶっちゃけ給与の変化は？
週5から週4になって収入はおおよそ１割減です。
派遣は時給で有期雇用のため、年間の収入は見通しが立たないのですが…
数字上では、以下のようになりました。
| 管薬 | 580万円/年(管理手当・残業手当・電話対応手当などすべて含む年収) |
| 一般 | 550万円/年(ボーナス込み、残業代別の年収) |
| 派遣 | 506万円/年(時給3300円・16日/月・1日8時間勤務で計算。残業代別) |
派遣薬剤師は一般的にボーナスはありません。有給休暇に関しては６か月勤続で１０日付与といったように、勤続期間に応じて有休の取得可能です。
地味な所ですが、薬剤師会の会費が自費になることが辛かったです。
正社員のときは会社が出してくれることが多かったので…
派遣薬剤師になるタイミングで退会する方も多いかもしれません。ただ私は学校薬剤師をしているため、薬剤師会に入ったうえで学校薬剤師会にも加入する必要がありました。
会誌の送付先を自宅に変更するなどの手続きも地味にひと手間でした。
週5→週4なら単純に2割程度年収下がりそうだけど、1割程度で済むんですね！
【質問4】週４派遣薬剤師になって感じたメリット・デメリットは？
ここからは実際に働いて感じたメリットとデメリットについて答えてもらいました！
週4派遣薬剤師のメリット
なんといっても週末の疲れ具合が違います！！
土曜半日勤務もなく、平日4日間勤務でマイペースに働けるため、土日息子としっかり遊べる体力が残っています。
そのうえで平日に１日好きなことができるというのは思った以上に幸せを感じました。
オンラインコミュニティのオフ会や友人との食事、副業の時間を誰にも気がねなく過ごせます。
フリーランス薬剤師についてzoomで話を聞いたり、スポットコンサルでインタビューを受けたりと今とは違う働き方も知ることができました。
週4派遣薬剤師のデメリット
3ヶ月の有期契約のため、働いて1週間たたずに、3ヶ月後はどうなるのかなという小さな引っかかりがあります。
正直週5日から4日に減らしても年収はそんなに変わらないラッキー！
と思い派遣にチャレンジしましたが、契約更新無し&他でも就業先が見つからない場合は無職になるため、そのとき年収はかなり落ちてしまいます。
派遣勤務で年収計算はあてにしない方が良いかもしれません。
派遣になる前に、派遣先が途切れることは想定しておりました。
その際はウエルシアのパート勤務も考えていたのですが、一度3300円の高時給を知ると、一般的に時給の高いウエルシアのパートも安いと感じてしまう錯覚も起きてます。
実際入職できるか分からないですしね、、
3ヶ月限定の有期雇用というリスクのリターンとして3300円という高時給を貰っている。
この感覚を自覚して持ち続けたら精神的に安定するかもしれません。
自由な時間が増えるけど、やはり有期雇用というのは不安があるんですね。
【質問5】ママが週4派遣薬剤師になるために活用した転職エージェントは？
最後に、「週4派遣薬剤師」という普通とは少し違った転職を成功させるためにどのような方法を使ったのか聞きました。
結論としては複数のエージェントに相談して、案件が出るのを待ったそうです。
実際に活用した転職エージェントについて
まずはこれまで利用したことのある転職エージェントの担当者さんにメールやLINEで現在の希望条件を伝えて、合う求人がないか探してもらいました。
連絡後に電話があり、詳細な状況や希望をヒアリングされました。
以下の4社に週4勤務が可能か問い合わせをしました↓
最初に問い合わせしたエージェント
- エムスリーキャリア
- ファーマキャリア
- ファルマスタッフ
- キャリアシステム
結果は全部NG。
唯一ファルマスタッフさんのみ、週5で39時間勤務なら可能と返事がありました。
今回は利用したことのあるエージェントのため、伝える情報が少なく済み良かったです。
初めての場合4社一度はなかなか体力が必要かもしれません。
一度に複数社に連絡をすると昼休みや帰宅後に対応が必要だったり、どのエージェントと何を話したかわからなくなったりすることがあり注意が必要です。
一方で、順番に問い合わせると比較ができないというデメリットがあります。
以下のような場合は対応可能な範囲で複数問い合わせることをお勧めします。
- 希望に合う求人が少ない
- より良い条件の勤務先を複数エージェントから比較したい
- 少しでも良い職場に転職したい
今回は、土日祝休みと平日１日休みを強く希望していたため、諦めきれずもう1社「ファル・メイト」へ問い合わせをしました。
その結果、ファル・メイトで現在の職場に転職することができました。
今回の派遣先は転職エージェント「ファル・メイト」さんで紹介
ファル・メイトのエージェントさんからは
求人はないが派遣で週4日可能な案件はあるはずです。
と言われました。
４社に問い合わせて週4勤務が難しいと言われた時、希望条件の薬局が見つかるまで探すか、週5や週4.5日勤務で働きながら週4日を探し続けるかも検討しました。
しかし、諦めずにもう一社問い合わせしたことで、週４日勤務の派遣先を見つけてもらえてラッキーでした。
もともとファル・メイトでも週4日勤務の求人はありませんでした。
担当の方が派遣求人の出ている薬局のうち、2社は望みがあると判断し交渉して下さいました。
1社は2月から勤務ならＯＫ、春からはＮＧ。
もう1社は、可能なら早い方がいいが、春からでも週4勤務OKとのお返事でした。
当たり前ですが、席が埋まってしまうと求人は無くなります。
希望の求人がなかったとき、どこで妥協するか本当に悩みました。
複数のエージェントとのやり取りは大変な部分もありますが、より理想とする働き方を探すのにはとても有効です。
今後も、複数社のエージェントから情報をもらいながら、希望する条件の勤務先を選び続けようと思います。
【まとめ】さまざまな雇用方法を知り、自分にあった働き方をしよう！
今回は、週4派遣薬剤師として働く「まる＠週休3日薬剤師」さんにインタビューをして、働き方や給与の変化、実際に感じたメリット・デメリットを教えてもらいました。
僕が感じた印象ですが、土日祝日休みの平日週4勤務だと給与は約1割減。さらに派遣は有期雇用のため長い目でみると不安は残る。
ただし、まるさんは不安をおぎなって余りある充実していた生活を送っていると感じました！
子供が小さくライフワークバランスを重視したり、副業や趣味など本業以外にやりたいことがあったりする方にとって週4派遣薬剤師は検討してもよい働き方のひとつだと思います。
まるさん自身もそうでしたが、転職エージェントを活用する場合は複数社に相談して可能性を増やしましょう。
派遣薬剤師への転職に強いのは以下の2社です。
- ファルマスタッフ
- ファル・メイト
まるさんのときも前向きな返答があったのはこの2社でしたね。
薬剤師は現場から完全に離れなければ、ある程度の年齢になっても正社員として再雇用されやすい仕事です。
いまやりたいことがあるのに我慢している方や、家族との時間をもっと大切にしたい方は「なんとなく正社員」ではなく、「攻めの派遣」も検討してみましょう。
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