いつも仕事と家庭の両立おつかれさまです。
定時まで働いて、一息つく間もなく食事の支度に子供の世話をしたり、子供が寝てから片付けや翌日の準備をしたりと休む暇がないですよね。
疲れがたまってくると、ついイライラしちゃって子供や家族に怒鳴ってしまい後から後悔しちゃうことも・・
二度と戻ってこない子供との時間は長いようで短いです。
毎日あなたに2時間の時間的余裕が出来たら、あなた含めた家族の笑顔は絶対に増えます。
時短勤務やパート、派遣など様々な働き方があることを知っておくのは大切です。
正直、時短でも一般正社員並の収入が得られる薬剤師ママやパパは最強!
でも私まだ結婚したばかりだし、妊娠の予定も無いしな~
いざ時短などを活用したくなった場合に、会社の福利厚生は大丈夫?
まだ関係ないと思って、そんなところまで見てないよ
この記事では、今の職場に不満を持ち、時短勤務での転職を希望している男性薬剤師に密着しました。
今の時代、時短勤務=女性ではなく、家事育児が得意なら男性がとっても良いはずです。
管理職経験もある男性薬剤師が、いきなり時短勤務を希望した場合転職先はあるのか?
結論を先に言ってしまうと、いきなり時短勤務での転職は難しいです。
派遣やパートになるか、現職にとどまり内側から制度改善を要望するしかないとエージェントに言われたそうです。
時短希望の転職は難しいのか・・
まだまだ先の話だと油断していると、いざという時に困ってしまいます。
事前に状況を理解して、対策を取れるようにしましょう。
- 時短勤務制度について
- 実際に利用した転職エージェント2社の感想
- 薬剤師転職市場の状況と求められるスキル
- 結婚や出産で時短勤務をする可能性がある
- フルタイムで家事や育児に追われている
- 男性で時短勤務を考えている
家族の笑顔とあなたのゆったりとした時間を守るのはあなた自身です!
使える制度はきっちり使えるように準備しておきましょう。
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時短制度は法律で定められているが、取得できるかどうかは企業次第
実際に時短勤務を利用している割合はどのくらいあるのか?
株式会社マクロミルが20~49歳のワーキングマザーを対象に調査した結果が以下の円グラフです。
なんと2割近くしか使用していません!!
さらに同調査の結果、時短勤務者の方が満足度は高いです。
正社員雇用をキープしつつ労働時間を減らせる時短勤務制度は、ワークライフバランスを保つために有効です。
そもそも、時短勤務の取得は育児介護休業法で定められており、労働者の権利です。
3歳に満たない子を養育する労働者に関して、1日の所定労働時間を原則として6時間とする短時間勤務制度を設けなければならない
育児介護休業法第23条より
ただし入社1年未満や短時間勤務が難しい業種によっては、希望しても要求が通らない場合もあります。
厚生労働省が作成した「平成30年度雇用均等基本調査」では、育児のために短時間勤務制度を導入している企業は全体の65.1%という結果でした。
そのうち、子の年齢別に分けるとこのような結果です。
3歳未満まで認めている割合 | 53.8% |
小学校入学まで認めている割合 | 17.1% |
小学校3年生まで認めている割合 | 11.4% |
小学校卒業まで認めている割合 | 6.3% |
3歳未満までは法律で定められていますが、3歳~6歳は「努力義務」、それ以降は会社の福利厚生です。
小学校3年生まで認めている会社は全体の1割位しかないんだ。
保育園に入れない問題をクリアしても、次は学童に入れない問題・学童からの卒業問題が出てきます。
理想としては、小学校3年まで時短勤務を認めてくれる会社をだと安心です。
まずは自分の会社の就業規則をチェックしよう!
時短制度が記載されていなかったり、記載されていても取得実績が全く無かったりする会社は要注意。
個人経営の小さい所だと、時短を希望した場合退職を促されてしまう場合があります。
早めに情報を仕入れておきましょう。
【実体験】利用した転職エージェントの口コミと転職市場について
ここからは、取材させて頂いた男性薬剤師の実際の転職活動について以下の流れで解説します。
- 転職希望者の背景と希望の転職条件
- 利用した2社の転職エージェントとの面談内容と評価
- 転職エージェントに聞いた転職市場動向と求められるスキル
転職希望者の背景と希望の転職条件
転職を希望された方の基本情報はこんな感じ⇩
- 性別 : 男性
- 年齢 : 36歳
- 家族構成 : 妻(薬剤師) と8歳男児
- 地域 : 東京都勤務
- 希望の働き方 : 正社員(育児短時間勤務制度を活用して転職)
- 希望報酬(年収) : 育児短時間勤務 30時間/週で450万円
職歴と時短勤務を希望している背景はこちら⇩
- 新卒後大手調剤併設企業で3年働き、その後同業他社に転職。
- それぞれの企業でOTC店長と調剤薬局長を経験。
- 現職フルタイム時の年収は管理薬剤師手当がついて、700万円前後。
- 妻も薬剤師で、私は仕事より家事育児に適正があり、妻は家事育児より仕事が得意。
- 妻が薬局長になったことで業務が忙しくなり、体力的に子供の世話が大変となる。
- いい機会だと判断し自分が薬局長をやめ、育児短時間勤務で調剤業務に従事中。
- 現職は育児短時間勤務のルールやシステムに不明瞭な部分が多く、他社との比較をしつつ転職を検討中。
- 現在の会社に対しても短時間勤務のルールや制度の構築のため働きかけている。
子供が8歳(小学2年生)なので、育児介護休業法の範囲外です。
福利厚生が整っている企業を見つける必要がありますね。
すでに時短勤務してるけど、会社のルールに疑問があるから転職を考えたんだね
結論から言うと、転職・会社紹介には至らず、現職維持となりました。
転職者が希望している、育児短時間勤務の制度が大手各企業に大きな差がない点、入職後にキャリアを積んで制度を活用する場合、現職より待遇が悪化する可能性がある点が大きな要因です。
僕も子育て真っ最中で良い結果を期待してました。残念な結果ですね。
次の章では、転職者さんが活用したエージェントの紹介と感想を書きました⇩
利用した転職エージェント①ファルマスタッフ
ファルマスタッフ は派遣やパートなど多様な働き方を希望する20代・30代に強い転職エージェントです。アカウント登録後すぐに担当から電話があり、以下の内容についてヒアリング。
- 転職において重視する点
- 現職の待遇
- 現職の待遇と希望を擦り合わせ、今後の転職活動の方向性など
ヒアリング後に詳細な面談をした結果、以下の理由で現職にとどまるプランが最適との提案があったそうです。
- 正社員で育児短時間勤務制度を活用したままの転職は困難。
- 大手外資企業のような短時間勤務制度を設けている企業はない。
- フルタイムで入職後、現職の待遇までキャリアを積むのは長気的な計画となる。
- 待遇面で現職を超える企業がない。
情報を収集しつつも、現職で制度改革や新設などのアクションを起こすのが希望を叶える最短のプランではないかとの提案を頂き、面談を終えました。
良かった点
登録時に頂いたお電話の方も、Zoom面談で対応くださった方も非常に話しやすく、終始なごやかにリラックスして自身の話をすることが出来ました。
いまいちな点
短時間勤務に重点を置いた稀なケースでの転職活動ということもあり、ご紹介内容が希薄であると感じました。
初回ヒアリング時に依頼した育児短時間勤務制度の詳細に関しては、自身で確認済みであった企業HPの内容を紹介するにとどまり、詳細や現場単位での実態を知るには至りませんでした。
全体を通しての感想
新人~中堅クラスで現職に対して給与・勤務地・休日など明確な不満があり、転職することで問題解決ができる方にはお勧めのエージェントです。
LINEで新着求人なども定期的に配信されますので、少しでも転職を検討しているのであればまずは登録してみてはいかがでしょうか。
話を聞いていて、転職サイトなのに転職しない選択肢を提示してくれるのは好印象だと感じました。
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利用した転職エージェント②薬キャリ(m3.com)
薬キャリは超大手のエムスリーグループが運営しており、独自のネットワークを活かした募集情報や内情を踏まえた提案をしてくれます。
アカウント登録後すぐに担当から電話があり、以下の内容についてヒアリング。
- 転職の動機
- 現職の待遇
- 上記2点を確認後、担当者が紹介可能な企業を数社提案。
電話後すぐにヒアリングフォーマットをメールで受け取り、経歴や希望条件など詳細記入。
お渡しした情報から、時短勤務制度の整っている企業、キャリア中心で入職する場合の高条件待遇の企業を数社ずつご提案頂きました。
ファルマスタッフと同様に、時短制度を希望するなら現職にとどまるプランを勧められました。
- 育児短時間勤務制度を活用したまま正社員での入職は困難
- 時間面を条件にするならパートや契約社員となってしまう
- 短時間勤務制度を設けている企業はあるが条件面で現職に劣る
その他、各視点から数社ずつのメリット・デメリットも詳細に説明してくださいました。
良かった点
提案数が非常に豊富だと感じました。
私の要望を的確に把握し、各条件ごとに企業様を数社ずつご提案くださる情報力があると思いました。
また、各企業の長所・短所も押さえていて、信頼できると感じました。
いまいちな点
転職という選択肢での押しが強いと思いました。
こちらが好印象であると、メリットを多く提示し転職を急かすような印象を受けました。
逆にこちらの印象が弱い時は次々に提案をしてこられ、企業様ごとに相談者との相性などをしっかり吟味して頂ければよかったと思いました。
全体を通しての感想
中堅以上のキャリアがあり、はっきりした考え方や軸があるタイプの方にはお勧めです。
提案数が多く、様々な条件を提示してくれるので、「ここは譲れない」「ここは妥協できる」など自分の本当の希望条件に気づける場面が多かったです。
逆に提案数が多く目移りしてしまい、気を付けないと経験の浅い方は安易に転職してしまうかもしれません。
押しに負けない人なら、豊富な提案数や情報量の多さは魅力だと感じました。
【プロに聞いた】薬剤師の転職市場動向と求められるスキルについて
活用した転職エージェント2社に、転職市場の動向も聞いてもらいました。
現在都市部では、OTC・調剤・病院とすべての働き方で飽和状態だそうです。
薬学部の乱立による供給飽和の影響が出てきましたね。
地域や個店単位、離職者が出たタイミングなど個別案件はあるが、若い世代を希望する会社も多くなっています。
30代後半からの転職はよほどの実績やスキルが無いと難しいかもしれません。
では、転職時にどんなことをアピールすると良いのか?
キャリアや資格は絶対条件ではなく、あれば多少待遇が有利になるかもしれない程度。
現状は利益を生み出せる存在よりも、不利益を出さない人材が好まれるようです。
アピールすべきポイント
- 真面目で責任感がある
- 患者さん目線で好印象を得られるような物腰の柔らかさ
- 他者に気づかいが出来る
これをアピールするのって難しくない?
かかりつけ件数など、数字で実績を示しつつアピールかな(;^_^A
入社時に知識やスキルを試験する企業はほとんど無いそうです。
履歴書の内容や面接時のやりとり、希望条件ですべて決まってしまいます。
文章力や会話力など、転職時にも使えるポータブルスキルを鍛えたり、副業などに取り組み薬剤師以外の広い知見を持ったりするといいかもしれませんね。
【まとめ】時短勤務は他人事ではない。今のうちから行動しよう
管理薬剤師経験のある30代男性薬剤師でも、正社員かつ時短勤務希望での転職は難しい結果となりました。
こちらの記事でも書きましたが、薬剤師は余ってきており、都市部では飽和しつつあります。
転職を繰り返して、年収を吊り上げることが可能だった薬剤師転職の黄金時代は終わりました。
家族との時間を作りつつ、正社員を続けることができる時短制度はとても素晴らしい制度です。
しかし、あなたの職場は時短制度を活用できない会社かもしれません。
時短を必要としたときに慌てて動いても遅いです。
転職エージェントなどを通じて情報収集し、福利厚生の整った会社へ早めに転職することも検討してみましょう。
あなたの人生について一番考えているのはあなた自身です。
今目の前にいるお子さんや、これから出会えるであろうお子さんの顔を想像しながら、あなたはどんな毎日を送るのが幸せなのか、一度ゆっくり考えてみてください。
お金や仕事よりも大切なものが見えてくるかもしれません。
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