薬剤師をしていて、以下の悩みや不安はありませんか?
- 薬のこと以外に患者さんのチカラになりたい
- 薬剤師が余ってくる将来が不安
- 独立開業に向けて気をつけることは何か
将来は誰にも分からないからこそ、漠然とした不安がつきまといます。
僕もそうでした。
僕は不安を取り除くために認定薬剤師をはじめ、漢方やサプリメントの資格を取ったり、心理士の資格を取ったりするなど、ノウハウコレクターになってました。
ファイナンシャルプランナー(通称FP)の資格もその一つです。
FP(ファイナンシャルプランナー)とは
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
しかし、このFPの資格は自分の人生に大きく影響を与えてくれました。
FP資格試験では、以下の6つの分野について学びます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
FPになれば、日常生活に大きく関わるジャンルを網羅的・体系的に理解できます。
そして、FPの知識は薬剤師も知っておくべき知識です。
- 患者さんへ一歩進んだ指導方法
- ダブルライセンスを持つことの必要性
- 独立開業にむけての注意点
- 患者さんからより信頼を得たい人
- 薬剤師以外の働き方を知りたい人
- 独立開業を考えている人
この記事では薬剤師に特化して、FP取得におけるメリットを解説しています。
一般生活のなかで、FPの知識が役に立つと感じた記事は別に作りました。
よかったらそちらも読んでください。
FP3級の試験にかかる費用は書籍代(スクール代)・受験代合わせても1万程度。
何十年と続く人生の中で、たった数万円の自己投資でお金の基礎教養を学べるコスパ最強の資格です。
この記事を読んで、FPの知識がどのように役立つか見ていきましょう。
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FPの知識で主に患者さんのために活用できるのは公的・民間保険に関する内容です。
手厚い保障に加入しているにも関わらず、それを知らずに苦しんでいたり、悩んだりしている患者さんは多いと感じます。
この後解説する「リビングニーズ特約」・「傷病手当金」は薬剤師なら絶対に知っておくべき知識です。
生命保険金を先にもらえる「リビングニーズ特約」
検査したら治療手段が無いほど進行していて、余命半年だってさ。
そうなんですね、、、、(何て言えばいいんだろう)
病院薬剤師の方や、総合病院門前で働いている薬剤師の方はこのような場面に遭遇するかと思います。
どう言葉をかけていいか分からないですよね。
気持ちに寄り添うことも大切ですが、患者さんにとって有益なことも提供したいはずです。
こんな時に伝えることができる内容がリビングニーズ特約です。
リビングニーズ特約とは、余命6か月以内と判断された場合に、本来は亡くなったときに支払われる死亡保険金の一部または全部を生前に受け取ることができる生命保険の特約。
以下のデータが示すように、国民の約8割は生命保険に加入しています。
つまりほとんどの人はリビングニーズ特約へ加入しているということです。
この特約は無料のため、販売員もちゃんと説明せずリビングニーズ特約を知らない方も多いです。
そもそも数十年に加入していたら、忘れてる可能性も高いよね。
この特約を使って生前に受け取った給付金は、使い方に制約は無く自由に使えます。
まとまったお金が入れば、高額な治療費に悩むことも無く、残された時間を有意義に過ごすことも可能です。
たとえば家族と旅行に行って、最高の思い出を作るのもいいね。
お金は生きている時に使ってこそ価値があると僕は思います。
少なくとも、使える選択肢があることを示してあげたいですよね。
賃金を貰いつつ休める「傷病手当金」
服薬指導をしている時に、「この患者さん、仕事を少し休めばすべて解決するのに」って思ったことないですか?
- 朝から晩まで長時間労働
- 上司と部下に挟まれてストレス
- ノルマに追われて毎日胃がキリキリ
その結果体調を崩して心療内科へ受診。
環境が変わらないのでドンドン薬が増えて、結局退職してしまう。
体調を崩さないためにも、一定額もらいつつ休める保障制度が「傷病手当金」です。
傷病手当金とは、雇用保険の保障の一つ。基本会社員しか使えませんが、病気やケガで仕事を休んだ場合最長1年6ヶ月の間給料の3分の2が支給される制度。
精神的な疾患が原因の体調不良にも使えます。
休んだら給料が貰えなくなり、生活できないからと無理して働き、その結果最悪の事態を迎えてしまう方もいるでしょう。
この制度を伝えてあげて、患者さんが適切に使えるようにしてあげたいですね。
【自分のため】FPを活用すれば有利に副業にチャレンジできる
FP資格は国家資格です。
薬剤師という強力な国家資格にプラスすることで副業チャレンジへのハードルが下がります。
また、副業を少しでもお得に行うためには税金の知識も必要です。
所得税などの分野についてもFPで学べます。
副業の武器にも防具にもなるのがFPの知識なのです。
薬剤師×FPのダブルライセンスを使って副業で稼ぐ
SNSをやっていると、「薬剤師×〇〇」という肩書を持っている方を多く見かけます。
そのなかの一つが薬剤師×FPです。
これからの薬剤師はダブルライセンスを活用して副業に取り組むべき!
なぜなら、薬剤師が余ると言われている状況で、収入源が本業のみでは心配だからです。
たとえば、モカさんは製薬メーカーのDI業務を行いながら、ファイナンシャルプランナーとして活動しています。
薬剤師の知識だけでは分からない。
FPの知識だけでも分からない。
薬剤師とFPの2つの知識を持っているからこそ出来ることがあります!
僕がこの記事を執筆出来るのも、薬剤師とFP両方の知識と経験があるからです。
長年薬剤師の仕事をしていると一般的なビジネススキルが鍛えられず、他業種への転職はハードルが高いです。
副業に取り組むことで収入源が増えることはもちろん、マーケティングやライティングなどのポータブルスキルを鍛えることができます。
薬剤師×FPで副業するのなら、ブログやWebライターの副業をオススメします。
情報を発信することで知識が定着しますし、初期費用がほとんどかからずに始めやすいです。
税金を理解してお得に副業をおこなう
副業で収入が発生してくると、確定申告を行い税金を納める必要があります。
FPの知識があれば、納める税金額を適切にコントロールできるのです。
なぜなら、知っているだけで得をする制度が税金にはたくさんあります。
- 雑所得より事業所得の方がお得
- 白色申告より青色申告の方がお得
- 65万分の青色申告特別控除
- 家族に給料が払える青色専従者給与
全て活用できれば、数十万円以上の節税も可能です。
これら基礎知識は、FPになれば身につきます。
副業最大のメリットは、学ぶために必要なお金は「経費」として計算できることです。
副業と関係のある資格なら、関連学会への参加費や資格試験の取得費用を経費として計算できます。
FP資格を取得し、税金のことを理解しコントロールすれば、お得に学べることができるのです。
【独立開業に向けて】社員補償制度や土地の売買について分かる
将来は独立開業を考えている熱い思いを持った薬剤師もたくさんいるでしょう。
理想の医療を実現するためにも、土台である社員や立地について理解することは大事です。
社員を守るためには雇用保険の知識は必須になります。
法人向けの保険を活用することで税金対策が出来たり、急な退職などの事態に備えたりすることも可能です。
金融や保険の知識は非常に重要な課題だと思います。
社員を守るのも社長の仕事ですね。
さらに、薬局運営には土地が絶対に必要、つまり不動産に関する知識が必要です。
土地の値段は「一物五価」と言われ、5つの値段が存在しています。
- 地価公示価格
- 地下標準価格
- 相続税路線価
- 固定資産税路線価
- 実勢価格
実際に売買される実勢価格は当事者間で決めるので、土地の値段はあって無いようなものです。
相場を理解していないと、高値で購入してしまう可能性があります。
他にも、仲介手数料や登記の為の司法書士代なども業者によって価格に差があります。
相手の言われるがままに支払ってしまうと、土地の購入だけで、数百万円単位で損をするかもしれません!
さらに、土地にはいろんな種類があり、通常家を建てる事ができない土地や売買などが難しい土地もあります。
例えば、市街化調整区域だと今後は民家を建てにくく住人は増えにくいです。
薬局を建てるなら、これから人口が増えそうな土地を選ぶことも重要ですよね。
これらの土地の知識についても、FPの資格勉強をすることで学べます。
【勉強方法について】FP3級は独学でも受かる
FPに興味を持ったら、次は勉強方法や試験日程などが気になりますよね。
- FP資格試験は年に3回(1月・5月・9月)に実施。
- 学科試験・実技試験の2つに分かれており、すべてマークシート方式。
- それぞれ6割の正答で合格。
- 受験料は学科・実技ともに3000円で合計6000円
勉強方法ですが、FP3級なら独学でも合格は十分狙えます。
僕は独学で勉強してました。
実際の勉強方法はこちらの記事にまとめてあります⇩
上記記事の中に、独学が苦手な方向けに通信講座もひとつだけ紹介しています。
【まとめ】FPはお金の基礎教養。学んで損なことは一つもない
薬剤師は、医療に関する知識や情報に関してとても勉強熱心です。
一方で、FPで学ぶようなお金の知識については無頓着な方が多いです。
FPで学ぶ知識は自分の人生はもちろん、患者さんや独立開業のために役に立つ知識ばかり。
なが~~い人生の中でたったの100時間、1万円程度のコストでお金について学び、資格を取得できます。
個人的にやらない理由はないです。
「薬剤師」以外に、FPという2本目の刃を持つことで、会社や薬剤師という職種にしがみつく以外の選択肢をもてるようになります。
自分の人生は一度きりです。
悔いのない人生を送るためにも、FPの資格勉強を通してお金や公的保障の知識を持つようにしたいですね。
2022年8月には、薬剤師×FPであるkeyさんや薬単などの著者であるきもとさんが運営しているメディカルタックスからこんな書籍が発売されました⇩
薬剤師の生涯年収や独立開業のメリット・デメリットなど具体的な数字をだして解説されています。
実際に副業されている方の紹介もあり、まさに薬剤師のためのお金の教科書です。
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